シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~

1995(平成7年)/8/10発売

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私がミスチルにはまったきっかけの曲。

当時中学生で、同じ部活の先輩を経由して曲の存在を知る。

実際聴くまでは”ミスチル=イノセントワールド”のイメージしかなく、全く興味がなかった。イノセントワールドはなんかきれい過ぎて好みじゃなかった。当時私は十分に子供なんだけど、子供なりにひねくれて「そんなに世の中きれいごとばっかりじゃない」と思っていた。今でもイノセントワールドは苦手だし、ライブの合唱は歌えないし歌いたくない。盛り上がれない。

ちょうど周りも音楽や洋服といった分野に興味を持ち始める年頃で、私も同じように・乗り遅れないように、まずは音楽からと思ってたまにCD屋さんに行くようになっていた(考えてみると、ずいぶん小さい頃からピアノはやってたのに、邦楽に興味をもったのは中学校ぐらいで間があった。自分の中で違うものだったのかな)。

で、シンプルな白地に黄色いシーソーに乗った、サルのイラストのCDを見つける。

誰のだろうと思ったらミスチル。「あのきれいごとのグループか」と思って買わず、それでもなんだか気になったのでレンタル。めちゃくちゃ気に入る。すぐに買って、カセットテープの両面にずっとシーソーゲームだけを録音。歌詞カードを穴のあくほど読む。親の車で移動するときもお願いしてカセットかけてもらう。自室にいるときはずっと聴いてる。

そんな風にして数か月を過ごし、さすがにシーソーゲームはおなか一杯になりカップリングのフラジャイルを聴き、またしてもどはまりし、カセットの両面録音。繰り返し再生。

 

何がそこまでよかったのか分からない。テンポ早めなのがまずピンときたのかな。いかにも何か始まりそうなイントロとか?

後付けだけど歌詞もすごくしっくりくる部分があって(というかそこ以外はよくわからないけど、そこだけがものすごくドーンと思い入れ深くて全体でならすと好き、みたいになってる)、それが「劣等感を逆手にとって わがままばかりの君が」です。

「世界中誰もが 業の深い生命体 過ちを繰り返す」も好きかもしれない。

あとは散々好きかもーみたいに言っている女性に対して「図に乗って」って使うあたりもびっくりしたかなあ。

 

もともと恋愛の曲は好きじゃなくて、しかも桜井氏は離婚歴もあると知ってこの曲すら気持ち悪い時期もあったのだけれど、まあ人は過ちを繰り返すし、繰り返すうちにうまくいくこともあるし、いろいろ事情もあるし、もう仕方ないよねと最近は思えます。他人事ならね。

 

小学校高学年の時に実母が浮気相手といたしているところを見てしまい、生々しい男女関係や恋愛や浮気あたりをモチーフにしたものがものすごく気持ち悪い反面強く興味をもったのも事実で、そのへんもこの曲に惹かれた理由のひとつかもしれない。「変声期みたいな吐息でイカせて 野獣と化して」あたり?化してんじゃねえよその前に人の親だろと思ってましたけど。